ご挨拶
JF1 JKN/徳冨 健雄

思い起こせば今から30年ほど前、縁あって青山学院初等部の後援会長を務めさせていただきました。その当時、私自身も子育ての真っ只中ということもありましたが、初等部の子供達には勿論のこと、これからの将来を担う子供達には、広く世界に目を向けて歩んでいってほしいという漠然とした願いがありました。

 

そんな思いの中、たまたまその当時、趣味として家族で楽しんでいたアマチュア無線を初等部の子供達にも教えてみてはどうだろうと思いついたのです。しかし、アマチュア無線には子供達もさることながら、先生方にもライセンスを取得していただかなくてはならないという大きな問題もあり、ご理解を頂くのに多少の時間は要しましたが、1975年に初等部の食堂において、第1回の講習会を実施するに至り、最終的には先生方も含めてたくさんの子供達がアマチュア無線の免許を取得することができました。また、その時に申請した初等部のクラブコールサインがJE1 YAVに認可されたと知った時は、偶然とはいえ、(Y)ヤング・(A)アオヤマ・(V)ビクトリーに大喜びしたものです。

あの頃は、今とは違って気軽に海外旅行に行くことができない時代でしたので、YAVの開局以来、無線を通じて世界中の人とコミュニケーションができるようになったことはとても喜ばしいことでしたし、また、当時の小学校にステーションが持てたということは何よりも画期的な事であったと思います。

以来、初等部の行事である洋上小学校や雪の学校で幅広く活用できるようになり、とくに今のように携帯電話の普及されていなかった時代には、子供達のセキュリティーの面でも有効活用できると多くの関係者に喜んでいただきました。また、アマチュア無線を媒介として中国との文化交流を果たすことができたのも、初等部ならではのすばらしい出来事だったと思っています。

後に拡大整備されたアマチュア無線クラブが発足し、今では部員数も70名を越えるとお聞きしています。また、時代の変遷と共に、今や宇宙ステーションとの交信が(ARISSスクールコンタクト)目前に迫っていることを改めて思うと、当時、手探り状態で始めた初等部の無線活動も今や世界中との交信から、宇宙までをも含めた巨大な姿に変貌を遂げたといっても過言ではないでしょう。

30数年前に漠然と思いつき、将来、子供達の何かのきっかけになればと蒔いたアマチュア無線という種が、今や大きく花開いたことを心からうれしく思うとともに無線部に携わってこられた先生方、また労を惜しまず影で子供達を支えているOB・OG会CLUB-YAVの皆様方に満腔の敬意を評します。そして、これからも皆様方と共に、子供達のきらきらと光る瞳の輝きを共感しながら支援していきたい所存です。

CLUB-YAVに栄光あれ!!